テーブルには見た目は何とも言えないが、アキが一生懸命作ったイギリスの料理が並んでいた。




「育ち盛りの息子の為に馴染みのあるメニューを作ってみたんだよ。いっぱい食べてね」

「わーい♪いただきます」



男達は料理を口に運ぶ。



施設にいた時の本場の味とは全く違うけど、男達はアキの愛情がこもったそれを、とても美味しく感じた。



この日以来、子ども達は和食も文句を言わず食べるようになった。



アキが子ども達を大切に思うように、子ども達もアキを大切に思っているのだ。







「え!?そうなの?…全くあの子達は…」



後日アキは母に電話をし、ホワイトガーデンで出されていたメニューを聞いた。



職員のアキは子ども達とは別のメニューを食べていた為、子ども達が食べていた物を知らない。



しかし、子ども達に出されるご飯もたまに和食の時があるという。