「いってきまーす」

「はーい、気を付けていってらっしゃい」



いつもと同じ日常が始まり、子ども達は学校へと走り出した。




「さてと、ラヴ起こさないと」


アキはパタパタと部屋に戻った。




夢のような旅行はあっという間に終わってしまったが

エンドロール家のリビングには瓶にしまわれた貝殻と海で撮った写真が並べて飾られていた。




「ラヴ―!ご飯出来てるよ」

「…あと5分だけ…寝させてください」





エンドロール家には、今日も焦げた匂いと幸せな空気が漂っていた。