私は、ますます意味が分からなくなってきた。 日向...。 日向...もしかして。 頭の中に、あるものが浮かんだ。 日向家。それは、数ある財閥の中でも一・二を争うくらいの大きな財閥。 「そうでしたか。失礼いたしました。私、日向家で執事をしております、吉澤です。」 執事だということを聞きだんだん分かってきた。 吉澤さんはそう言うと、私がここに来た理由も聞かずに中に入れてくれた。