隼斗さんは優しく微笑み、そっと髪を撫でた。


「あらあら~~?もうラブラブ光線出してるの~?」

「うっせぇーよ!!あっち行け!!」

「ハイハイ。言われなくても退散してあげるわよ~」


お義母様は軽く手を振って去って行く。

もう…ホントこの親子は…。


「ゆの、着替えに行くぞ」

「あっ、はい」


着物の襟元を少し緩めて、

私へ手を差し出す隼斗さん。

色気があり過ぎて直視出来ない。


差し出された手に焦点を合わせて。

踵を返して歩き出す。



離れの部屋に入り、


「キャッ!!な、何ですか!?いきなり…」


襖を閉めると後ろから急に抱きしめられた。


「ゆのが可愛すぎるのが悪いんだろ」

「はっ?な、何を言ってるんですか//////」

「あんな可愛い顔で“お帰りなさい”とか言うから」

「!?////////はっ、放して下さい」

「ムリ」

「ち、ちょっと~~~」