「あの~…」
「…はい、っ…てこの声…電話の…」
「あっ!!はい!!それよりねぇねは!!」
「着いてくれば分かるよ。」
こんな小さな子だったんだ…
ねぇねって言ってたから妹だよな…
「ここが仄華の病室だから。」
ーーガラッッッーー
「ねぇね!!」
「兄貴さんきゅ~な。」
「あぁ…この子誰?」
「私は琥海夜仄華の妹の琥海夜燐華です。」
「俺は境野柳。」
「俺は境野柳の兄貴の凌空矢だよ。」
「すいません…ねぇねがご迷惑おかけして…」
「いいんだよ。それより、親御さん心配してない?」
「………私達に親ゎ居ません…」
「………何かごめんね…」
「いいんです。あんなの親とも思いたくないですから…」
「そう…なんだ…」
何か可哀想…
「それより!!ねぇねはどうして寝てるんですか?」
「外見的にいくと何ヵ所かの疲労骨折
内面的にいくと極度の栄養失調…だよ。」
「姉貴…」
そんなになってたのか…仄華…
「やっぱり…そうですか…」
「やっぱりって、何か思い当たる事あるの?」
「はい…でも言っていいか私じゃ判断できなくて…」
何か…仄華って、複雑な所に住んでるんだな…