side 柳

この子…本当に何隠してるんだろう…

気になるけど、聞いたらダメなような気がする。

「ただいま~姉貴いる???」

「お帰り。いるけど何?」

「あっ…兄貴帰ってたんだ。」

「あぁ。今さっき帰ってきた。??その子は?柳の彼女???」

「違うし。それより姉貴どこ?」

「私が何?あぁっ!!昨日の子!!!」

「名前は仄華。まだ熱下がってないみたいなんだ。姉貴頼む。」

「はいはい。じゃあベットまで運んでて。」

「了解。」

「その子どうしたの?」

「拾った。帰りたくないって言ったから連れてきた。」

「おいおい…それじゃあ誘拐じゃないか。」

「でも…この子の場合誘拐してあげたほうが楽になるかもね。」

「なんでだよ……」

「まぁ~いろいろ!!さぁ!!男は出ていって!」

「はいはい。行くぞ。柳。」

「あぁ、姉貴仄華のことは話とくぞ。」

「よろしくね。」