事務所まであと2,3分ぐらいのところまで来た。


「あの、ここまでで大丈夫です」

「でもやっぱり危ないし、バイト先まで送るよ」

「いえ、本当に大丈夫です!あと少しなんで」


いくら助けてくれたからと言って、バレるわけにはいかない…

「そっか、わかったよ。じゃあまたね」

「はい。ありがとうございました!」



よかったぁ~
バレずにすんだよー!


秀治さんに見送られながら事務所のある角まで歩く。


1回だけ振り返ってみると、まだ秀治さんは居てくれていた。


なんだか少しキュンとした。