ケータイで時間をチェックする。

もう9時半をまわっていた。



「ごめーん。もう行かないと…」

「あーそうか。もうそんな時間かぁ」


3人に別れをつげ、事務所に向かう。



やっぱり夜の街は怪しい。


「姉ちゃん、どこ行くの?」


思ってるそばからこうなる。


ヤンキーとギャル男がまざった3人組。



「ちょっと急いでるんで…」

「いいじゃん。ちょっとだけ遊ぼうよw」


その言葉を相手にせず数歩進んだところで、いきなり腕を掴まれた。


「逃げんなよ」


いくら振り払おうとしても、男の力には敵わない。


ムリヤリ裏路地に連れ込まれそうになる。





「待てよ」