「今日は美晴の頭は、

オレが洗う」

「いいよ!!」

「いいから、いいから」

「・・・」

・・・

拒否する私の頭を、

優しく洗い出した。

・・・

「前にもこんなことあったな?」

「そうだね・・・

あの時は、怪我してたから」

「前も思ったんだけど、

美晴の髪って綺麗だよな」


「そうかな?」


「さほど

手入れをしてるようでもないのに」

「ずぼらだって言いたいの?」

「ハハ、違うよ。

きっと他の子は羨ましいって思うなって

こと」

・・・

洗い終わったら、

今度は、私が孝明の頭を、

洗う番。