すると
"ガラッ"
って音がして
『…綾香、泣いてんの?』
声の主は幼なじみの涼太
同じ日に産まれて
親が仲よくて
産まれたときから一緒
ずっと一緒に過ごしてきた幼なじみ
涼太が
『そっち行っていい?』
と言って
マンションにある
ベランダと隣のベランダの壁
涼太は飛び越えて私の元へ来る
(※この言い方でわかるかな? 想像しにくかったらごめんなさい)
涼太は私の頭をぽんぽんってしながら優しい声で言う
『どうした?大丈夫か?』
その言葉で涙腺がさらに緩くなって
涙が溢れ出てくる
そんな私を
涼太は抱きしめてくれた
私は振られたことを話し
涼太の胸で泣いた