昨日
陽からメールがあった。

「明日は部活が早めに終わるみたいだから、一緒に帰ろ? 終わるまで教室で待ってて! 迎えに行くから」


だから
わたしは教室で
陽を待っているところ。


冬ってこともあって寒い。


暖房の近い席に座っていたら
なんだか眠くなってきちゃった。



うとうとしかけてたとき




ぎゅー




ん?
「…よ…う?」



『……待たせてごめんな。』


なんだか陽は息づかいが荒かった。


「ううん、平気。走ってきたの?」


『…だって、早く会いたかったから//』



陽の抱き締める力が強くなった気がした。



「なっ…こっちまで照れるじゃん、ばか//」



こういうとき
"わたしもだよ"
とか言うのがいいんだろうと思うけど
素直になれないわたしは
かわいくない…




『帰ろ?』



「うん」



陽は私の手を引いて歩き出した。