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『あーやかっ!早く起きないと遅刻するぞっ』



「…ん、わか…」

涼太の声で目が覚めた


いつも涼太が起こしにくる
これが子どもの頃からの変わらない日課になっている


「着替えるから、出てって!」


『俺が着替えさせてやるか?』


なんてバカなことを言う


「あーっもう!いいから出てって」


『はーい、わかりましたよー(笑)』



用意を済ませて
家を出た



いつもと変わらない朝──
ひとつだけ変わったのは、
涼太がわたしの手を握っているということ──






今では涼太が
大好きで大切な、大切な
彼氏です