「てゆーか…」

アリスカが怪訝な顔をする。

「雛菊ちゃん…今何て言った?」

「ほぇ?」

キョトンとする雛菊。

「クリスマステロの招待状も全員に『配り終えて』…って言ったよねぇ?」

「「『え?』」」

小夜、七星、遊里の三人が、雛菊の顔を覗き込む。

流石エージェントアリスカ、些細な言葉も聞き逃さない。

逆にうっかりボロが出てしまったのは雛菊だ。

「あややっ、しまったっ、つい…」

口を両手で押さえるものの、時既に遅し。

「やっぱり!あの招待状の字に見覚えがあったんだよ!ありゃあ雛菊がばら撒いたのか!」

龍太郎が叫んだ。