「もー」

また頬をプクッと膨らませ、雛菊はぼやく。

「折角クリスマステロの招待状も全員に配り終えて、あとは楽しいパーティーを待つばかりだっていうのに、どうしてそうやって水を差すかなぁ、龍太郎は」

「そうですよぉ、私達はクリスマステロは今年初めてだから、みんなで揃って楽しみたいのに」

七星が溜息。

「七星ちゃんは箱先生さえいれば、別にどうでもいいんじゃないの?」

クシシッ、と遊里が笑う。

「ゆ、遊里ちゃんだって鷹雅君しか眼中にないくせに!」

頬を染めて反論する七星。

「おーが君って誰?」

『いやいや遊里ちゃん!遊里ちゃんの彼氏でしょっ?』

小夜が思わずツッコミ。

「ああ、河童君の事かぁ」

ポンと手を打つ遊里。

付き合ってるのに、いまだに鷹雅の本名にピンと来ない遊里ってどうなの?