クリスマスに正月に。

楽しいイベントが目白押しの冬休みを、何が悲しくて2年連続補習で潰さなければならないのか。

「卒業する気あるんですか、龍太郎先輩?今度こそ進級すら危ないかもしれませんよ?来年は私達と同級生かもしれませんよ?」

七星がチクリとキツイ一言。

「留年したら『先輩』なんて呼びませんよ?『龍太郎君』って呼びますよ?タメ口ききますよ?」

「ぐあぁああぁぁっ!七星に生意気にタメ口きかれるなんて嫌だぁあぁあっ!」

頭を抱えて悶絶する龍太郎。

だが七星はまだいい。

「同級生になったら、私、龍太郎先輩に焼きそばパン買いに行ってもらおっと」

遊里なんてパシリで使う気満々だ。