新しくなった装備で、一行は迷宮へと向かう。

拠点となる街から幾分離れた、如何にもな雰囲気の地下の迷宮。

薄暗いグラフィックで、中には壁に掛けられた松明のみが灯りとして機能している。

「おぉ、雰囲気たっぷりだねぇ、お化けいるかな、お化け」

何故か嬉しそうな雛菊。

「雛菊ちゃん、一人で先に先に行かないで、モンスターに襲われちゃうよ?」

アリスカがボウガンを構えながら言う。

慎重な七星と小夜の魔術師コンビは、パーティーの最後尾を恐る恐る。