「…………残念ながら」

誠一郎の背後の触手が、うねりながら鎌首をもたげる。

「歪んだ俺の精神では、そういう発想には至りませんでした…よくよく…龍太郎先輩とは対極に位置するようですね、俺は…」

「……」

制服の上着を脱ぎ捨てる龍太郎。

「やっぱいっぺんやり合わなきゃ駄目か…だったら…」

「!?」

目を見張るようなスピード!

龍太郎は活歩で誠一郎の間合いに入る!

「その捻じ曲がった性根叩き直してやんぜ!」