龍太郎は誠一郎を指差す。
「その点、おめぇはおめぇの兄貴とは違う…俺はそう思ってた…がっかりだよ!」
「……」
誠一郎の背後で、ザワザワと怪異の触手が蠢く。
「俺が兄貴と…一緒だと?」
「ああ、一緒だ。お前にケチつけてきたヤンキーや不良が気に入らなかったんだろ?それを咎める生徒会の奴らが気に入らなかったんだろ?何で悪霊だか怪異だか知らねぇが、そんなもん使って仕返しすんだ!男なら体張って殴り込みゃいいだろうが!」
「…それは龍太郎先輩が喧嘩が強いからですよ。俺は先輩ほど腕っ節が強い訳じゃない」
それは元々力を持っていた強者の言い分だと。
誠一郎は自嘲するように反論する。
「その点、おめぇはおめぇの兄貴とは違う…俺はそう思ってた…がっかりだよ!」
「……」
誠一郎の背後で、ザワザワと怪異の触手が蠢く。
「俺が兄貴と…一緒だと?」
「ああ、一緒だ。お前にケチつけてきたヤンキーや不良が気に入らなかったんだろ?それを咎める生徒会の奴らが気に入らなかったんだろ?何で悪霊だか怪異だか知らねぇが、そんなもん使って仕返しすんだ!男なら体張って殴り込みゃいいだろうが!」
「…それは龍太郎先輩が喧嘩が強いからですよ。俺は先輩ほど腕っ節が強い訳じゃない」
それは元々力を持っていた強者の言い分だと。
誠一郎は自嘲するように反論する。