「結論から言うと、皆さん命に別状はありません。龍娘先生も、母子共に大した怪我ではないようです」

「っ…っっ…」

学園そっちのけで病院に駆け込んできたしまじろうは、ヘナヘナとその場に崩れ落ちた。

当然の反応だろう。

愛する妻と、まだ生まれてすらいない子供の命がかかっていたのだから。

流産にまで至らなかった…破水すらしなかったのは、龍娘の鍛え抜かれた肉体と硬気功の為せる業か。

「そういう訳で学園長先生達も無事ですから…愛さんも雪菜さんも安心して下さいね?」

ベッドで安静状態の小岩井とアルベルトにしがみ付いたままの愛と雪菜は、顔を伏せたまま頷いた。