しかし、舞白は龍太郎に告げた。

私からこの賞品を受け取る事を侮辱と感じなさい。

そしてきっと――私に返して下さい、『百万円分の食券』を。

それは舞白の賭け。

只の人間で三年間を終えるか、それとも『化けて』最強を勝ち取るか。

どうやら死神は、博才も持ち合わせているようだった。

「本当は去年のうちに返したかったんだけどな…」

ベッドの枕元。

今年のタイマントーナメント優勝賞品である百万円分の食券、そして二年前に舞白から預かった百万円分の食券。

きっと自分が優勝できたら回収しに来ると思って準備しておいたそれを…龍太郎は舞白に手渡す。