「勿論です」

花のように微笑むメル。

「銀お兄様だからレーヴァテインを使ったんです…その証拠にほら…やっぱり銀お兄様死ななかったでしょ?」

「紙一重でね…」

ズタズタにされたローブは、今度は焼け焦げて煙を上げていた。

禁書を使わなければ、レーヴァテインの放つ膨大な高熱で蒸発していた事だろう。

そんな生死にかかわる…客席にまで飛び火しかねない攻撃をしておきながら。

「やっぱりレーヴァテインでも駄目なのね…アレを使うしかないですね…」

まるで意に介した様子もなく、メルは更なる武器を召喚する。