次の瞬間、射られた矢のように高速で放たれる銘刀達!

一振り一振りが切れ味鋭い大業物。

腕の一本くらい容易く切断する。

「おいおいおい!」

思わず回避行動に移る銀。

彼が飛び退いた後には、複数の刀が殺到して突き刺さる!

あと少しでも回避が遅ければ、刀の乱れ打ちを食らっていた所だ。

「…日本刀はお好みではありませんか?」

「いや、そういう事じゃなくてさぁ…」

引き攣った笑みを浮かべる銀に。

「では西洋刀に致しましょう」

ブロードソード、クレイモア、バスタードソード、レイピア、ファルシオン…。

ありとあらゆる西洋刀が、先程と同じようにメルの頭上の空間から降り注ぐ。