カッと目を見開くユーリー。

同時に彼のデッキブラシも走る!

カカカカカカッ!

リング中央での激突音。

ユーリーのデッキブラシとメルのトライデント、両者の穂先が寸分の狂いもなく衝突した。

威力も、スピードも、精密さも全く互角。

「やっぱり凄いわぁ、お兄様…デッキブラシでトライデントと渡り合うなんて…」

陶酔したような表情を見せるメルに、ユーリーは僅かな焦燥を感じさせる顔色。