まさしく無尽蔵。

一体どれ程の武器を所有しているのか。

メルの武器は尽きる事がない。

おまけに天地を問わずあらゆる間合い方向から飛び出してくる凶器の数々。

メル本人が視界の範囲にいても、武器だけが思わぬ死角から襲い掛かってくるのだ。

(厄介な…)

デッキブラシを握り締めたユーリーの四方八方から。

「!!」

矢が次々と放たれる!

「くっ!」

ユーリーは素早く制服の背中の内側に隠しておいたハタキを取り出し、その名の通り矢をはたき落としていく!