「美味しいこの卵焼き!甘い味付けが最高!」

我らが生徒会長、朝から健啖ぶりを見せ付ける。

五十嵐工務店の朝は和食。

慣れ親しんだ味付けは、やはり安心するものだ。

「味噌汁も濃すぎず薄過ぎず、いい塩梅だな…食が進む」

涛波の膳は、茶碗も味噌汁の碗も空になっていた。

「焼き魚も美味…これだけ美味くて健康にもいいとは…日本食恐るべし」

ロシア人なのにやたらと箸の使い方と魚の食べ方が上手なユーリー。

三人は。

「「「おかわり」」」

同時に茶碗と汁碗を七星に差し出す。

「何で私がよそう役っ?私副会長なのにっ!」

七星はどこに行っても損な役回り。