「その点、今年の1年はどうなの?」

湯船でバタ足しながら言うのは遊里。

泳ぐな小猿。

「全てのファンクラブの会長を務めていた薊先輩が卒業しちゃったからなぁ…今の1年生のファンクラブがどうなっているのか知っている人なんて…」

七星が首を捻った時だった。

バシャアッ!と湯船の水面が盛り上がり、激しい飛沫!

湯の中から、シュノーケルつけて両手に防水デジカメを握り締めたミイラが姿を現す。

「呼んだ?」

いえ、呼んでません。

「それよりシルフィア先生、その手に持ったデジカメは没収です」

「いやぁあぁっ!アタシの目の保養ぉおぉおっ!」

生徒会長にデジカメを取り上げられるシルフィア。