「龍太郎さん、あの結界の中の石、砕けますか?」

「何だよ、ちっと俺の力を過小評価してね?」

ニヤリと笑って拳を握り締める龍太郎。

これまで厳しい修行を龍娘の下で課せられてきたのだ。

自然石割りくらい鼻歌混じりにやってのける。

事実。

「ふっ!」

龍太郎は一息に石を拳で砕いて見せるが…。