ここでは何ですからと。

二人は校庭の方に向かう。

「で、どんな修行するんだ?」

「そうですね、でしたら…」

御衣黄の細い指が、優雅に空を走る。

そこに生まれたのは、辛うじて目で捉える事が出来る程度の半透明の結界。

結界は、校庭の転がっていた小さな石を包み込むように張られていた。