『あの…だね…』

絞り出すようにアルベルトは言う。

『参ったな…愛の口からそんな言葉が出るなんて…』

「そうですか…?」

束縛を望むのは、恋する乙女なら何ら不思議ではないような気がするのだが。

「そんなに、無理を言っていますか…?」