つまりこのヤンキー達は、体育祭実行委員長の弟である誠一郎を神輿に担いで天神学園のヤンキー達を集め、龍太郎一味や教師陣への逆襲を企てようとしているのだ。

何とも器が小さい。

それは誠一郎も感じているらしく。

「俺は…」

「あ゛?」

小さな誠一郎の声に、ヤンキーが問い返す。

「…俺は…龍太郎先輩に私怨なんかないし…敵討ちなんて考えてない…」

それは、ヤンキー達への真っ向からの対立。

「てめぇ…」

目の色が変わるヤンキー達。

誠一郎はヤンキー達に囲まれたまま、体育館の裏へと連れて行かれる…。