「私、死ぬのかなぁ」



「若いんだから、何でも出来るわ」







扉の向こうから、杏奈のしゃくりあげる音が聞こえてきて、



それは杏奈が生きたいと願う証だと思った。







「生きることを諦めないで」







それは、俺の心にも響いて、こだました。