『はっ!?
 葵何言ってんの。笑
 んなわけねーだろ。
 ほらっ
 さっさと行くぞ。
 サメ見るんじゃなかったのか??』


そう言うと棗はあたしの手を
ギュッと握りしめた。


あたしも最初はびっくりしたけれど
ギュッと握り返した。


ーーそのときの棗ーー


こいつほんと天然すぎんだろ。

服の裾あんな風にひっばられたら
照れるだろが。

くっそ。
このド天然小悪魔め。

次したら何するかわかんねーぞ??


それに今日は一段と可愛すぎ。
お前は気付いてないだろうけど
チラチラこっち男共が見てんだぞ。


絶対渡さないけどな。


そんなことを考えながら
葵の手を握りしめた棗でしたー…。