『翔太く…』


『ほんと可愛いね。
 葵ちゃん。
 すぐに人信用するしね』 

ニヤッと嫌な笑みをこぼすと
あたしに重なってきた。


『ねぇ葵ちゃん。
 俺ね葵ちゃんのことずっと
 好きだったんだよ
 なのに葵ちゃんの隣にはいつも
 東條棗がいた。
 まぁ今回もちろん2人をペアなんて
 させなかったけどね。
 怖がる葵ちゃんを隣で見えるなんて
 …嬉しいよ。』



この人はおかしい。
危ない。
逃げないとー… 

そう頭ではわかっているけれど

足が思うように動かない。

そして翔太くんはゆっくり顔を
近付けてくる。


『や、やだ。
 誰かあ!!!!』