教室に入った瞬間。

女の子達の叫び声が。


『頭に響いていてぇ。
 おい悠さっき言ってた女
 どの子だよ?』

棗は不機嫌そうに悠にたずねた。

『確かにね 笑
 えーとね
 あ!!
 あの子だよ!!
 窓際の2人のうちの
 席に座ってないほう!!』


棗はその言葉を聞いて
窓際を見てみると
さっき朝会った女と
悠が気に入った女がいた。 


『あいつ。
 さっきの…』

棗がそう呟くと悠は

『なに?
 棗は葵ちゃんが気になるの?』

ニコニコしながら俺に問いかけてきた。

『葵…っていうのか。
 へぇ…。』

そう言うと悠は不思議な笑みをこぼし
葵と乃愛のところに行った。
もちろん俺も後ろからついていく。