「琴美、もっと傍にきて」
そう言って強く抱き寄せられる。
私が石みたいに硬くなってるから、「目を閉じて、エルをイメージしなよ……メールのミサはこんなに緊張したりしてないよ?」って言ってくれる。
言われた通り目をつむって、今頬を寄せている肩はエルのものだ……ってイメージした。
デスノートっていう有名漫画の中のエルは細くて不思議な雰囲気の少年だった。
綾人さんの容姿とは全然違ったけど、醸し出してる雰囲気は似てるかもしれない。
ちょっとどこに心があるのか時々見えなくて、思考が普通の人と違う分部に働いてる。
だからこそ私のあんなお花ブログにも目を通してくれたんだと思う。
あそこから私をサーチしてメールしてくれたところからも、その特殊な才能が生かされていたのかな。
「エル……私、自信ないの。綾人さんと並んで歩く自分にどうしても自信が持てない。どうしよう。彼を困らせたくなんかないんだよ。でも、ショーウィンドウに映る自分を見たくないって思ってしまう」
目をつむったまま、私はエルに対して素直な気持ちを語った。
すると、彼は優しく何度か頬をなでてくれて「馬鹿だな……ミサは。自分の魅力に気付けないなんてもったいない。僕をこんなに夢中にさせておいて、そんな事言うなんてひどいな」って言った。
ふっと目を開けると、寂しそうな表情の綺麗な綾人さんの顔が近くにあった。
「キスしたら……駄目?」
濡れたような瞳でそうささやかれ、私の胸も最高潮に跳ね上がる。
「した事ないの。分からない……どういうふうにするの?」
私は馬鹿な質問をした。
綾人さんはクスッと笑って、「じゃあもう一回目を閉じてて」って言った。
目を閉じたとたん、ふっと目の前が暗くなる感じがして次の瞬間何か生暖かい感触が唇に触れた。
そう言って強く抱き寄せられる。
私が石みたいに硬くなってるから、「目を閉じて、エルをイメージしなよ……メールのミサはこんなに緊張したりしてないよ?」って言ってくれる。
言われた通り目をつむって、今頬を寄せている肩はエルのものだ……ってイメージした。
デスノートっていう有名漫画の中のエルは細くて不思議な雰囲気の少年だった。
綾人さんの容姿とは全然違ったけど、醸し出してる雰囲気は似てるかもしれない。
ちょっとどこに心があるのか時々見えなくて、思考が普通の人と違う分部に働いてる。
だからこそ私のあんなお花ブログにも目を通してくれたんだと思う。
あそこから私をサーチしてメールしてくれたところからも、その特殊な才能が生かされていたのかな。
「エル……私、自信ないの。綾人さんと並んで歩く自分にどうしても自信が持てない。どうしよう。彼を困らせたくなんかないんだよ。でも、ショーウィンドウに映る自分を見たくないって思ってしまう」
目をつむったまま、私はエルに対して素直な気持ちを語った。
すると、彼は優しく何度か頬をなでてくれて「馬鹿だな……ミサは。自分の魅力に気付けないなんてもったいない。僕をこんなに夢中にさせておいて、そんな事言うなんてひどいな」って言った。
ふっと目を開けると、寂しそうな表情の綺麗な綾人さんの顔が近くにあった。
「キスしたら……駄目?」
濡れたような瞳でそうささやかれ、私の胸も最高潮に跳ね上がる。
「した事ないの。分からない……どういうふうにするの?」
私は馬鹿な質問をした。
綾人さんはクスッと笑って、「じゃあもう一回目を閉じてて」って言った。
目を閉じたとたん、ふっと目の前が暗くなる感じがして次の瞬間何か生暖かい感触が唇に触れた。