時雨side 翌日、俺は目を覚ますと腕の中には希美がいた。 ぎゅっと抱き締めると少しだけ眉を潜めた顔をした希美だけどすぐにすやすやと規則正しい寝息が聞こえた。 そんな希美が可愛くてもっと悪戯したくなる。 「んむ…っ」 鼻を少しだけ摘んでみるともぞもぞと動き出した。 「面白い奴…。」 見てて飽きない。 俺は笑って摘んでいた手を放した。 「普通、今ので起きるだろ」