「なんで優しくしたらいけねぇの?」





「…心を許してしまいそうで……怖いの…っ!」




お母さんも、あんなに昔は優しかったのに…!




友達も…、心を許した瞬間…裏切られた。




「もう嫌なのっ!!心を許したりして裏切られるのは!!」




あんな怖い思い…もう二度としたくないの…っ





「…そんなことかよ」





「そんなこと…って?!」




あたしが顔をガバッと上げると時雨の手によって、両頬を挟まれる形になった。