「ここがあたしの家」




鍵穴に鍵を差し込むとカチャっと音をたてて扉を開いた。




いつも通りの真っ暗な部屋。


リビングなんて必要なものしかほとんど置いてない。



写真とかも飾られてなどいない。




「あ…そこのソファーにでも座ってて。…お茶でもいい?」





「ああ…」





そう言って時雨は珍しそうに部屋を見渡しながらソファーに座った。