「送ってもらったし、少しぐらいお礼したいし…。」




こんなのただの言い訳かな?


ただ一人になりたくないからかもしれない。




「でも親とか家にいるんじゃねぇの?」





「…いないよ。だから大丈夫」





あたしのその言葉に、時雨はなぜか黙り込むと
エレベーターに乗った。