「送ってく。」
「あたしと…家、反対方向だったよね?」
送ってもらってたら時雨の帰りが遅くなっちゃう。
まだ帰りたくないから、街の方でぶらぶらして帰ろうと思ってたし…。
「女一人で帰すわけにはいかねぇ。」
「でも…」
「いいから、黙ってろ」
これ以上何か言うのは許さないという顔で時雨はあたしを見たのだった。
そんな目されたら黙るしかないじゃない…。
でも…
「ありがとう」
誰かが傍にいてくれるだけで
寂しさはいつの間にか小さくなってるんだ…。
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