ガラガラッ。 ちょうど前の方の扉が開いて、先生が入ってきた。 「ほら、ノゾミ席につかなきゃ」 「あ、うん」 あたしは冬哉に促されて自分の席に座った。 「まさか時雨の寝顔の年賀状とは…。これはネタにつかえるね。」 冬哉がそう言って不適に笑ったとは、あたしは知りもしなかった。