「…ネックレス?」
「うん。この前、お店に行ったとき時雨に似合いそうだなって」
時雨はまじまじとネックレスを見ている。
「や、安物だけど…受け取ってもらえると嬉しい」
ブランドのだから7万ぐらいはしたけど。
お給料から買ったんだよね。
「…希美知ってた?指輪とかネックレスって簡単に言えば束縛。つまり自分のという印」
「ええっ?!そうなの?!」
だとしたらあたし…っ
ネックレスで時雨はあたしのだっていう印のためにあげたとか思われてる?!
「だとしたら家で飾っ……」
「希美が付けて」
あたしはこう言われマヌケな顔をした。
つ、付けてくれるってことだろうか?