時雨の家に行ったあと、あたし達は自分の家に向かった。





「お母さんの料理、ホントに美味しいからね♪」







「楽しみだな」







ガチャッ。





玄関のドアを開けるとお母さんが慌てて出てきた。






「おかえり」







エプロンをかけて出てきたお母さんは笑顔でそう言ってくれた。







「ただいまっ!お母さん、時雨だよ」






あたしは玄関に入ると時雨を紹介する。






「こんにちは」






「まあまあ、希美ったらこんなイケメンどこでゲットしたの?」






ゲットって…。






「寒いだろうから早く入りなさい?あっ、火わ付けたままだったわ」





そう言ってお母さんは急いでもときた道を戻っていった。