「あのさ…クリスマスって何か予定ある?」
あたしは抱き合ったまま時雨にたずねる。
「…なんで?」
「いや…一緒に居たいな…なんて?」
「…っ、可愛すぎ。つか俺も一緒に過ごそうと思ってた」
時雨はそう言ってあたしの目を見て笑った。
「それより希美。そろそろ頂上だぜ?」
「うん?どうかしたの?」
「キスは?」
…ん?
…って、え?はい?どういうこと?
「あたしが…?」
「ん。…頂上でキスすると永遠に結ばれるんだろ?」
「時雨って意外と乙女チ……ッン?!」
あたしが言い終える前に口を塞がれた。
強引だけど…
それはとても甘いキスだった───……