『…一緒に寝る?』
昨日はそうだったのに、今日だけ床に寝させるのもおかしいかと思い尋ねた。
それに対し、苦笑いした千尋は頭を軽く撫でる。
「美咲?一応俺も男だし。あんまり信用しちゃダメだよ?」
『…昨日は』
「昨日は雅弘もいたし。っていうか、誰が相手でもそんな誘いしたらもうダメ。分かった?」
『そんな、こんなこと誰にも言わない。…千尋だからだよ。幼なじみだから大丈夫でしょ?』
「...美咲?大丈夫なんてことはね、存在しないんだよ」
そう言って頭を撫でる千尋が、何故か淋しそうに見えて泣きたくなった。
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