翌日…私は髪の毛にアイロンをあてながら鏡の前に座っていた。
するするとまっすぐになってゆく髪。
今日もまた学校だ。


「今日の数学は当たりそうだなあ…
美月(みつき)と答え合わせしなきゃ」


美月は私の昔からの親友。
私は中学生のときにこの辺りの学習塾に通っていて…
美月はそのビルの向かいにあるダンススタジオでダンスをやっていた。
私は毎日学習塾の窓から美月を見ていた。

「いくつなんだろう」
「すごい楽しそう」
「知り合いたいなあ」

そんなことばかり考えてた。