私はそんな美月にどんどんハマって…


つまらなかった日常を美月といることで変えたいって思うようになった。


そこで選んだ「美月と一緒の公立高校への進学」……
もちろん今の生活からはずっと解放されたくて、美月と出会ったことでさらに大きくなったこの気持ち。
私は美月みたいな友達をたくさん欲しかった。
自分で料理をしたり、お風呂あがりにコンビニに行ったり…


父様はもちろん母様も最初は反対だった。
凛ちゃんもびっくりしてた。
でも私はさらに遠く離れた私立高校へ進学して美月と離れたくなかったんだ。


美月にはもちろん秘密にしていた。
私が通っていた学習塾はすごい進学塾だったから…
決まるまでは言うつもりなくて。



「跡取りは圭だ。
お前まで縛ることはなかったかな」

そう言って私にマンションのパンフレットを渡してくれた父様。