「もっと……一緒にいたいよ」

「うん。それから?」

「素っ気なくしないで」

「…うん。それで?」

「誕生日は…二人でいたい」

「……他には?」

「………うっ…、ふぇっ…。

私を………」

「うん」

勇樹くんが私をキュッと抱き締めてくれる。
嬉しくて、私も彼にしがみついた。


「………私を、勇樹くんの一番にしてほしい〜〜…!」

うわぁぁ、と泣き出す私の背中を彼はポンポンと優しく叩く。


「………とっくにもう、一番になってるっつうの。

早く言えよ。

待たせすぎ」

「勇樹くん、勇樹くん〜〜」

「……気付けよ、わざと冷たくしてんのに。

マジで、……アホ」

「勇樹くん、好き〜〜ぃ」

「はいはい。分かったよ。

はあ〜…。
アホは……俺だな。

…お前みたいなヤツに……」

………ん?
……最後がちょっと、いただけないけど…。

嬉しい!

今まで出来なかった事をいっぱいしようね!

「ところで…誕生日プレゼントなんだけど」

……え。

「俺、メッチャ欲しいもんがあるんだ」

そう言って彼はニヤッと笑った。

「ココロの準備、しとけよ」

………彼の言いたい事は、やっぱり私には難しい……?

何だろう……?



∴。゚**゚。∵。゚**゚。∴。゚**゚。∵。゚**゚。∴