ドスン!!

「…いっ……てぇ…」

俺は痛みを堪えながら、半身を起こすと、俺の上のあゆに言った。

「あゆ?…大丈夫か。
お前……何だよ、突然………」

そこまで話して彼女の顔を見て、言葉が止まる。

「………え……」

あゆは、涙を滝のように流しながら俺を見ていた。

「………あゆ……」

俺は震える指でそっと、彼女の頬に触れた。

あゆは潤んだ瞳を俺に向けた。

「………」

そうか。
そうだよ。

君はいつだって、こうして俺を見ていた。

自分の都合で、君の目をこちらに向けようとしていた俺は、本当にガキみたいだった。
恋は一方通行じゃ成立しない。
二人でするものだろ。