ずっと抱きしめてくれた



その時机の上にある紙袋に気が付いた


「あ...」

「どうした?」

「ちょっと待ってて」


ベッドから下りてその紙袋を湊の目の前に

「これ、あの時のだよな。」

「そうだよ、遅れちゃったけど
 お誕生日おめでとう!」

「誕生日...俺、自分の誕生日も忘れてたよ」


「ははっ早く開けてみて」


ラッピングを開けて出てきたのは
ブレスレット。


「初めてだからちょっと奮発しちゃったの♪
 ど...どうかな?」

見つめたまま動かない湊


「気に入らなかった...?」


「ううん!すっげー気に入った!」

満面の笑みで答える湊


これを幸せっていうんだな


そしてまた唇を重ねた


愛を確かめるように